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CAP君の知恵ブクロ&元気ブクロ

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前回→■猫にやさしい3つのTips 服部 幸 先生東京猫医療センター院長 2018.8

今回→■腸スッキリ!猫の便秘と下痢の管理法 服部 幸先生 2019.12 

●2019.12.17 20時~22時半
●福岡 ヒルズ特別セミナー2019

★猫の慢性下痢

・便移植の時代(人間)

1)下痢で確認すること
猫種 コア疾患有り(FIP トリコモナス 膵炎)
・性別 ・生年月日 ・生活環境 ・ワクチン履歴
・内部寄生虫苦投薬 ・食事内容 ・同居動物

2)下痢で確認する事
既往歴
・異物誤食 ・消化管寄生虫 ・下痢
原病歴
・食欲 ・元気 ・嘔吐 ・体重減少 ・BCSとBMS ・毛艶

3)症状似ている(便秘 膀胱炎 下痢)

4)モニター(症状共有する為)・便スコア・カラーチャート

5)急性(2週間未満)と慢性(1ヶ月以上)

6)対症療法は3~7日 治らないとこは 要検便

7)慢性下痢の原因
・炎症性腸炎疾患 20% ・食事過敏症 22% ・腸管腫瘍 15% 
・甲状腺機能亢進症 12% ・肝胆管疾患 11% ・消化器感染症 8% ・膵外分泌不全 1%

 
★慢性腸症

1)抗生物質反応性腸症(ARE)

2)食事反応性腸症(FRE)

3)炎症性腸疾患(IBD)

4)リンパ腫

5)大腸腺癌

★マイクロバイオーム

1)マイクロバイオーム(腸内細菌叢)
2)ユーバイオーシス (腸内細菌叢バランス良い)
3)デスバイオーシス (多様性減少特定の菌種が増殖)

①プレバイオテクス  (腸内細菌叢の構成や活性を変化させる原材料)
②プロバイオクス   (腸内細菌叢のバランス改善好影響与える微生物)
③ポストバイオテスク (乳酸 酢酸 アミノ酸 ビタミンなど重要な栄養素や生理活性物質)

◎腸内バイオームの作用
・ポリフェノール供給源(炎症抑制 善玉菌増加 短鎖脂肪酸の産出促進)
・プレバイオテクス繊維
(善玉菌の栄養 短鎖脂肪酸が炎症性サイトカインの抑制 腸管粘膜修正 バリア機能高める)
・可溶性繊維(水分とゲル化)
・不溶性繊維(糞便中の水分吸収 結腸運動改善 便通過を正常化
◎下痢の原因
◎下痢の部位(小腸性 大腸性)
◎下痢時の身体検査
(・体重・体温・触診<腸管肥厚・便秘・膀胱>・腹腔内mass・腎臓肝臓サイズ・甲状腺の触診)
◎下痢時の各種検査
(・糞便・血液検査・ホルモン検査



★猫の便秘

●用語
①consutipation(軽度)
②obstruction(閉塞)
③megacolon(巨大結腸)

●主訴とヒストリー
・便意あるが出ない ・嘔吐と食欲不振と嗜眠と体重減少 ・硬く凝結便粘膜刺激によつ血便と下痢
・♂ 70%> ♀30% ・肥満 ・高齢

◎問診のポイント1:身体
・しぶり・回数・血便・嘔吐・食欲不振・飲水量・投薬歴・骨折手術歴・食事と繊維量・毛玉・体重減
◎問診のポイント2:行動
・排便の癖 ・環境の変化 ・トイレの清掃頻度 ・異嗜の有無

◎便秘の原因:器質性

<腸管内>・異物・狭窄(炎症 腫瘍)・大腸腺癌・会陰ヘルニア
<腸管外>・骨盤骨折・骨盤腔内腫瘤・肛門腺破裂・絞扼(医原性)

◎便秘の原因:機能性

<代謝性>・脱水・低カリウム血症

<神経筋の異常> ※腰椎の数 レントゲン検査
仙椎脊髄の異常(マンクス)・脊髄外傷・自律神経障害・特発性巨大結腸症・無神経症

<その他>
・ストレス・トイレ汚れ・不適切な食事・筋力低下・加齢・関節炎の痛み・肥満・肛門周囲の毛玉

<薬剤>
1制吐剤2オピオイド3抗うつ剤4坑コリン剤5坑ヒスタミン剤6硫酸バリウム
7利尿剤8麻酔薬9スクラルファート10リン酸吸着剤11ビンクリスチン12活性炭

●便秘の身体検査
・視診 ・触診 ・直腸検査 ・神経学検査 ・尾の拳上の疼痛

●巨大結腸症の診断 エコー検査 (L5 結腸の幅測定)

●急性期治療 浣腸と水和
・温水 整理食塩水(5-10ml/kg)
・グリセリン混和温水・生理食塩水
・ミネラルオイル or ドキュセート
・ラクツロース
※人間用リン酸ナトリウム浣腸液禁忌
・重症例麻酔下用手摘出
・ポリエチレングリコール経口投与

●飲水量増やす

●便秘長期治療
①サイリウム ②モサプリド ③ラクツロース④ポリエチレングリコール
④トイレの改良 ⑤手術 結腸亜全摘術

●人の便秘と腸内フローラの異常(ディスバイオーシス)関係より

プロバイオティクス効果→腸内バイオーム作用



■服部先生の患畜猫さんの症例について 注意点などを しっかり知り学ぶ事ができました。

新しい情報や処方食の内容などなど 

これらを 十分の踏まえて クライアントである犬猫さんの毎日の健康に活かせるように

頑張ろうと思います。
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